ユスラウメ(梅桃)撮影:01年5月27日 午後4時天候:快晴


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機   材
キャノン PSG1
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撮影場所
ちかくの雑木林

ゆすらんべ
春まだ浅いころ、葉に先だって白い花が咲く。緑の楕円形の葉が茂るにつれ小指の先ほどの大きさの実をつける。ユスラウメ(梅桃と書く)だ。お客様のもとへ料理を届けた折、前の雑木林にユスラウメを見つけた。バラ科の落葉低木で、もともと中国が原産で古くから日本に渡来して庭木として栽培されてきた。また、食用としても大変貴重な存在で昭和20年〜30年ごろ我故郷三木でも食料不足で特に甘いものが少なかったので、よくこのユスランべ(三木の方言)を食べたものだ。飽食の時代にあって今でも上写真のように薄緑色から淡赤みを帯びた小粒のユスラウメに出会った時、食べたい衝動にかられるのです。5月27日記

ゆすらんべ食らうてみたし垣根越し (一鵠)
梅桃ふと手をのばす垣の内 (一鵠)
 

さくらんぼ
ユスラウメをひとまわりりほど大きくしたサクランボは初夏の味覚だ。桜桃とも呼ばれるが桜桃とは本来白い花をつけるサクラの一種でサクランボはその木になる実を指します。当店でもこの季節になると高級果実の部類にはいるサクランボを会席料理のデザートとして供します。全国出荷の七割を占める山形産で、その代表格の中でも甘味と酸味のバランスのよさから少し高価ですが「佐藤錦」か「高砂」を使います。太宰治の短編「桜桃」に、主人公の父親が自分の子に食べさせたら喜ぶだろうと思いつつも、「子供より親が大事だ」と心の中で呟き乍、虚勢を張ってまずそうに食べる。こんな描写があります。当時は今よりはるかに高嶺の花だったようです。今日19日は太宰治、「桜桃忌」

日だまりに手足まくらや猫二匹(一鵠)
足まくら手まくら猫の昼寝かな(一鵠)
五十五の春(選抜)待ちきれずや寒椿(一鵠)
野球帽顔ようにたり兄おとと(一鵠) 
2001年6月19日 店主記