ナツツバキの小径(沙羅の木)01年7月11日午後:4時 天候:晴
沙羅双樹(平家物語) |
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ナツツバキの林
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ナツツバキの群生
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機 材:
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キャノン PSG1 | ||
撮影場所:
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六甲森林植物園 |
ナツツバキのことを「沙羅の木」とか「沙羅双樹」と呼ばれていますが、この木肌が赤褐色で光沢のあるところがインドで有名なフタバガキ科の沙羅双樹に似ていることに由来しています。また、沙羅樹はインドの森にごく普通に生えています。高さ30メートルにもなる落葉高木で春から夏にかけて径2,5センチくらいの黄白色の花の房をだします。デカンから北インド、ヒマラヤ山麓まで広く分布しています。「沙羅樹」のほんものの自生は日本にはなく、温室でしか見られませんが「沙羅双樹」ならぬナツツバキは、日本人のこころに長く愛され、生きつづけ今日に至っています。 朝顔のように朝咲いて夕方にはもう散るという花の姿に無常感が漂い、仏樹としても寺の庭によく見られます。 「4こま写真左上」のように、白色でツバキに似た花びらに細いシワがあったり、白く光った裏打があったりして一層この花を高貴に見させてくれます。 「4こま写真右上」のように、なだれるような深いみどりいちめんの葉陰にひそやかに咲くこの白い花の幽玄さは、見るものの心を惹きつけます。平成13年7月16日 文・写真:はせ万鮨店主 長谷川功一記 |